離婚を申し出た政略妻は、キャリア官僚の独占愛に甘く溶かされそうです
そうしこうているうちにドアがノックされ、「佳乃、入るよ」と真紘さんの声がした。
は、早くない……!?
慌てて跳ね起き、ベッドの上に正座する。ガチャッとドアが開いて彼の姿が目に飛び込んできた瞬間、私は目のやり場に困ってパッと目を逸らした。
「思った以上に緊張してるな。まぁ、初めてじゃ無理もないか」
話しながら室内に入ってきた彼は、あろうことか上半身裸。ネイビーのスウェットを腰で引っかけるように履き、頭にタオルを掛けた状態で、手にしているペットボトルの水をごくごくと飲む。
「佳乃も飲んどいたほうがいいかも。結構体力使うし、汗かくし」
まるでこれからスポーツを行うかの如く説明しながら、真紘さんが飲みかけのペットボトルを私に手渡す。
しかし、処女の私には想像もつかない世界で、ますます緊張して背筋が伸びる。その体勢で言われたとおりにのどを潤していると、真紘さんがギシッとベッドを軋ませて隣に腰を下ろした。
私はペットボトルを口から離し、おずおず彼を見つめる。視線がぶつかると同時に、胸がうるさいくらいに高鳴った。