離婚を申し出た政略妻は、キャリア官僚の独占愛に甘く溶かされそうです
「実は、私も同じことを思いました。……触っていいのは真紘さんだけなのに、専務に大きさのこととやかく言われる筋合いはないって」
「ホントだよな。俺に愛でられるからこそ、こうして感じてくれるのに」
先端を引っかかれ、腰に甘い疼きが走る。すでに蕩けてしまいそうな体をなんとか制御しつつ、私は真紘さんに伝える。
「少し前だったら、専務の発言にもっとショックを受けてなにも言い返せなかったと思います。でも、真紘さんがありのままの私を愛してくれて、自信がついた。だからきっと言い返せたんです。ありがとう、真紘さん」
「佳乃……」
真紘さんはたまらなく愛おしそうな目をして、私の唇にキスを落とした。ぬるりと舌を差し入れて、私の口内をかき回す。浴室内に、淫らなキスの音が響き渡る。
「そもそも、さ」
「ん、なんですか……?」
話しながら、真紘さんの手が、胸と脚の間とを、同時に弄る。溢れ出した蜜がとろりと彼の指を伝っては、お湯に溶けていく。
「こんなに俺に従順な体が、他の男と不倫できるわけがない。そうだろ? 佳乃」
上擦った彼の声が、私の耳元で尋ねる。はっ、はっと浅い呼吸を繰り返す私は、体中熱くてのぼせる寸前だ。
それでもぼうっとする意識の中で、なんとか頷いた。