再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
それだけの月日が流れたということを、イヤでも思い知らされる。
落ち込みそうになっている真綾に、央太は「今日の目的地だ」と足を止めた。
「え……。ここって」
ゲームセンターだ。所狭しとクレーンゲームがある。
奥の方には、他にも色々なゲームがあり、たくさんの人で溢れかえっていた。
そして、彼に手を引かれてついた先は、私がずっと大好きなキャラクターのクレーンゲームだ。
「この前のぬいぐるみは、幹太にやったしな。今度は、真綾にあげるから」
真綾の手を離すと、財布を取り出した。
百円玉をいくつか取り出し、機械に入れ始める。
その後ろ姿を見て、急に昔のことを思い出してしまって涙が滲んでしまう。
昔、央太にせがんで取ってもらった、クレーンゲームのぬいぐるみ。今も真綾の手元にある。
嬉しいとき、悲しいとき。一人で困ったとき、誰かに相談したいとき。
いつも央太がクレーンゲームで取ってくれたぬいぐるみに話しかけていた。
もう二度と彼に会えなくても、思い出だけあればいい。生きていける。そう思っていた。
落ち込みそうになっている真綾に、央太は「今日の目的地だ」と足を止めた。
「え……。ここって」
ゲームセンターだ。所狭しとクレーンゲームがある。
奥の方には、他にも色々なゲームがあり、たくさんの人で溢れかえっていた。
そして、彼に手を引かれてついた先は、私がずっと大好きなキャラクターのクレーンゲームだ。
「この前のぬいぐるみは、幹太にやったしな。今度は、真綾にあげるから」
真綾の手を離すと、財布を取り出した。
百円玉をいくつか取り出し、機械に入れ始める。
その後ろ姿を見て、急に昔のことを思い出してしまって涙が滲んでしまう。
昔、央太にせがんで取ってもらった、クレーンゲームのぬいぐるみ。今も真綾の手元にある。
嬉しいとき、悲しいとき。一人で困ったとき、誰かに相談したいとき。
いつも央太がクレーンゲームで取ってくれたぬいぐるみに話しかけていた。
もう二度と彼に会えなくても、思い出だけあればいい。生きていける。そう思っていた。