再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
 彼はあの頃と変わらない笑顔で、先程取ったばかりのぬいぐるみを差し出してきた。
 もちろん、そのぬいぐるみは、真綾が大好きなキャラクターのもの。
 予告した通り、彼は二回のチャレンジでぬいぐるみをゲットしてしまった。

 確かに腕前は以前と思うとグンと上がっている。その驚きもあるが、彼の気持ちを聞いてしまったから、胸が痛い。

 良かれと思って、彼に何も言わずに幹太を産んだ。だけど、やっぱりそれは間違いだったのかもしれない。
 ここ最近、そんな後悔に苛まれている。彼の気持ちを聞いてしまった今、どうしたらいいのかわからなくなっていた。

 ほら、と押しつけるように渡してくる。それを受け取り、ぬいぐるみを見つめる。

「……かわいい」
「よかった。真綾が喜んでくれて」

 そうやって甘くほほ笑む表情も、あの頃からちっとも変わらない。だからこそ、色々な後悔が押し寄せてくる。
 キュッとそのぬいぐるみを抱きしめると、なぜかそれを央太に取り上げられてしまった。

「央太さん?」

 彼はそのぬいぐるみを見つめたあと、何も言わずにカウンターに行ってしまった。
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