再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
もちろん、いつもは必ず避妊をしてくれている。だが、あの日の央太は平静を保ってはいなかった。
恐らく、避妊をし忘れたことに、央太は気がついていないだろう。それだけ、あの夜の央太は普通ではなかったのだ。
念のために妊娠検査薬を試してみると、くっきりと陽性のボーダーが……。
迷いに迷ったが、真綾一人で結論を出すことはできない。
色々と悩んで考え抜いた末の答えは、央太に相談するべきだということだった。
央太なら、きっと冷静に話を聞いてくれ、今後どうしたらいいのかを考えてくれるだろう。
意を決して彼に打ち明けようとしたのだが、結果的には打ち合けることはできなかった。
央太に相談する前に、彼の妹である道子に釘を刺されてしまったからだ。
「兄はうちの会社を継ぐの。すでに婚約者は決まっていて、あとは籍を入れるだけという状況。だから、兄から手を引いてちょうだい。だって貴女、うちの実家が永江物産だってことを知らなかったんでしょ? そんな大事なことを兄が貴女に伝えていなかったというのが、何よりの証拠。貴女は早かれ遅かれ捨てられる運命だったのよ」
恐らく、避妊をし忘れたことに、央太は気がついていないだろう。それだけ、あの夜の央太は普通ではなかったのだ。
念のために妊娠検査薬を試してみると、くっきりと陽性のボーダーが……。
迷いに迷ったが、真綾一人で結論を出すことはできない。
色々と悩んで考え抜いた末の答えは、央太に相談するべきだということだった。
央太なら、きっと冷静に話を聞いてくれ、今後どうしたらいいのかを考えてくれるだろう。
意を決して彼に打ち明けようとしたのだが、結果的には打ち合けることはできなかった。
央太に相談する前に、彼の妹である道子に釘を刺されてしまったからだ。
「兄はうちの会社を継ぐの。すでに婚約者は決まっていて、あとは籍を入れるだけという状況。だから、兄から手を引いてちょうだい。だって貴女、うちの実家が永江物産だってことを知らなかったんでしょ? そんな大事なことを兄が貴女に伝えていなかったというのが、何よりの証拠。貴女は早かれ遅かれ捨てられる運命だったのよ」