再愛婚~別れを告げた御曹司に見つかって、ママも息子も溺愛されています~
央太と同じ職業だからだ。とはいえ、すでに彼は実家を継いで企業人としてバリバリ働いているのだろうけど。
彼のことを思い出しただけで心が騒いでしまう。何年経っても、真綾の心を乱す央太に思わず悪態をつきたくなる。
だが、そんな真綾の様子にも気がつかず幹太は暢気なものだ。
「本物のバッチ、間近で見ちゃった。ラッキーだった」
「もう! ママは心配したんだからね」
泣きそうな真綾を見て、さすがに申し訳ないと思ったのだろう。
幹太はばつが悪そうに視線をそらしたあと、再び真綾を見つめて謝ってきた。
「悪かったってば、ママ」
「幹太」
「ごめんって。泣くなよ、ママ。俺は無事なんだし」
「……」
相変わらずクールというか、自立心があるというかなんというか。
たくましく育ってくれて安心するものの、ため息しか出てこない。
幹太には、生まれたときから父親がいない。母親である真綾が必死に育ててくれたと思っている。
だからこそ、自分がママを助けなくちゃ、守らなくちゃと思っている様子だ。
彼のことを思い出しただけで心が騒いでしまう。何年経っても、真綾の心を乱す央太に思わず悪態をつきたくなる。
だが、そんな真綾の様子にも気がつかず幹太は暢気なものだ。
「本物のバッチ、間近で見ちゃった。ラッキーだった」
「もう! ママは心配したんだからね」
泣きそうな真綾を見て、さすがに申し訳ないと思ったのだろう。
幹太はばつが悪そうに視線をそらしたあと、再び真綾を見つめて謝ってきた。
「悪かったってば、ママ」
「幹太」
「ごめんって。泣くなよ、ママ。俺は無事なんだし」
「……」
相変わらずクールというか、自立心があるというかなんというか。
たくましく育ってくれて安心するものの、ため息しか出てこない。
幹太には、生まれたときから父親がいない。母親である真綾が必死に育ててくれたと思っている。
だからこそ、自分がママを助けなくちゃ、守らなくちゃと思っている様子だ。