魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 三人は私より五歳は上に見える。それなのに敬語をやめるのも呼び捨てするのも抵抗があったけれど、あまり頑なになっても申し訳ない気がした。

 本人がいいと言うならいいだろうと判断して、アベルと呼ぶことにする。

「ええと、アベルはどうしてここに? 冒険者なの?」

「ああ、だいたいそんなようなもの──」

「アベルヘルセ様は、ラスヘイム王国の第一王子です」

「おい、キール」

 キールさんが間違いを正すようにきっぱり言い切ったのを、アベルは気に入らなかったようだ。

 私はというと、まさかの身分に思わずへたり込む。

「お……王子様でしたか……」

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