魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 アベルには敬語を使わなきゃいけないと思った。でも、ノインはいいだろう。こんな失礼な人に見せる礼儀はない。いくら王子様だとしても、だ。

 ノイン本人もアベルも特に気にしないようで、私の礼を失した発言を指摘しなかった。

「どうしてこんな奴を連れてきた」

 ノインは私の挨拶に応えもせず、アベルに話しかける。

 招かれざる客だと、こうまでわかりやすく態度に表さなくてもいいのに。もう少し気を遣うとか、対人スキルを磨くべきだ。

 むかむかする気持ちを抑え込もうと、カバンの中に手を突っ込む。

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