魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
「そこまで言うならいいよ。必要な素材を言うといい。僕もエリクサーレベルのポーションを見てみたいからな」

 もうこうなったら逃げられない。

 アベルは『ぜひ見てくれ!』と目を輝かせているし、ノインも『失望させるなよ?』と挑戦的な笑みを浮かべている。

「……やれるだけやってみようか」

 カバンを見下ろし、中にいるアルトにつぶやく。

 ぴう、という微かな鳴き声が聞こえた気がした。



 塔の中に入ることを許された私は、フロアの狭さを気にするよりも前に、壁一面に並んだ素材と錬成した薬や魔道具の山に心を奪われた。

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