魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
「なぜか、じゃない。羽毛に秘められた風で海水を弾いてるんだ。だから海の中でも空と同じように動けるし、長時間の潜水も可能にしてる。ここから生み出される風で空気の膜を作って、呼吸ができるようにしてるんだ」

 意外にも私に説明したのは、アベルじゃなくてノインだった。

 だけどすぐ、はっとしたように私から目を逸らす。

「どうして僕がおまえを塔に入れてやったか、忘れたわけじゃないだろうな。珍しい素材で喜ばせてやるためじゃないぞ」

「うん、ポーションを作るんだよね。わかってるけど、私にとってはお宝の山みたいなものだから」

 ふたりがいなかったら、アルトを外に出して全部見せてあげたい。

< 133 / 466 >

この作品をシェア

pagetop