魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 少なくともアベルはいろいろと便宜をはかってくれようとするし、ラスヘイムに入国させてくれたいい人だけど、アルトを見たエミリアの反応を思い出すと不安があった。魔物は倒すべきだと、アルトがドラゴンのようにまっぷたつになるところは見たくない。

「自分の錬成具は持って……いるわけないか。そんなカバンの中には入らないだろうし」

「あ、一応持ってるよ」

 お手製魔道具のリッカを取り出すと、ノインは訝しげに眉根を寄せた。

 アベルもその隣で不思議そうな顔をする。こうして見ると、面影は似ているのかもしれない。

「なんだ、これ」

「リッカって名前の……錬成用魔道具」

「おまえが造ったのか」

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