一度は消えた恋ですが――冷徹御曹司は想い続けた花嫁に何度でも愛を放つ
受験シーズンを迎えて、紗羽も恋どころではなくなった。
でも心の中に温かい気持ちがあることで、以前にも増して頑張れたし表情も明るい。
やがて、春。
紗羽は匡の会社からの奨学金援助もあって無事大学生になれた。
森末家での匡との暮らしにも慣れ、生活面では三船にも支えられてている。
匡と紗羽は毎朝同じ時間に起床して、一緒に朝食を食べる。
そして匡は会社に、紗羽は大学にと同時に屋敷を出るのが日課になっていた。
忙しい匡とは朝以外は顔を合わせることは出来ない。
それだけに、匡が朝のひと時を大切にしてくれていると思えてありがたかった。
親友のゆかりも紗羽と同じ大学に通っている。
ゆかりは経済、紗羽は英文と学部は違ったが昼休憩も一緒に過ごすほどべったりだ。
テニスが大好きなゆかりに誘われて紗羽も同じサークルに入ったから、週末もよく一緒に過ごしている。
紗羽が学生生活を楽しんで交友関係を広げていく反面、気がつくと匡はとても過保護になっていた。