シークレットベビー~初めまして、愛している。記憶喪失からはじまる二度目の結婚生活は三人で~
自分のカラダが呪わしい。

ディナーを終え、店の外に出た。

「弥紗、不謹慎だけど、俺の部屋に来ないか?」

彼の方から私を部屋に誘って来た。

私は明日の朝、日本を発つ彼を見送りに空港まで来た。それに、彼と朝まで過ごすつもりでいた。
答えは決まっている。

「いいわよ。慧斗さん」


*********

彼の部屋はスイートルーム。
初めから私を誘うつもりでリザーブしていた。
元妻となった私に彼も未練を残していた。

今も互いに愛し合っているのに、離婚するなんて不思議な夫婦かもしれない。

部屋に入るなり、慧斗さんは私を抱き締めて情熱的なキスの雨を降らせた。

彼と交際を始めるまで男性経験はなかった。
彼は私の後頭部に手を回して、離れなくする。

「んっ…」

口腔に入り込んだ彼の長い舌が歯先を器用に舐め、上顎を舐めた。
ゾクッと背筋に迫り上がる電流に戸惑いながらも彼の全てを求める。

マンネリ気味だったはずの夫婦の営みに何処か新鮮さを感じ、カラダはいつなく火照るのが早かった。

< 33 / 90 >

この作品をシェア

pagetop