シークレットベビー~初めまして、愛している。記憶喪失からはじまる二度目の結婚生活は三人で~
「避妊が疎かになったかもしれない。緊急用のピルを処方して貰ってくれ」

「わかったわ」

昨日の夜は互いに恋人時代に戻ったような蜜夜を過ごした。

自分の手から離れた元夫はとても魅力的な男性に見えた。彼にはきっと直ぐに女が出来てしまう。

女の方が彼を放ってはいない。

「弥紗君は此処でいいよ」
「えっ?」

「母さん達が見送りに来ている…」

「そうなんだ…」

「君の姿を見れば、何言われるか分からない」

「じゃ元気で頑張ってね。慧斗さん」

「うん、弥紗も元気で」

彼のスマートフォンに着信音。きっとお義母さんだ…

私は彼に別れを告げた。



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