シークレットベビー~初めまして、愛している。記憶喪失からはじまる二度目の結婚生活は三人で~
「まぁ―・・・子持ちだけど…神崎さんはまだ若いし」

「いえ…娘がパパ欲しいと言って」
「理沙ちゃん、俺に言ってた。理沙のパパになってって」

「えっ!?理沙ってばいつの間に…」
「理沙ちゃん、可愛いから…パパになってもいいよって、言ってあげたよ」

「おいおい、柚希」
今まで黙って訊いていた伊集院先生が口を挟む。

「冗談だよ」

「冗談でも小さい子は本気にするぞ」

伊集院先生も既婚者で相馬先生と同じく二児のパパ。
父親は『東亜医科大付属病院」院長。去年からこの病院での勤務を始めた。
奥さんは専業主婦で病院近くの低層の高級レジデンスで家族四人で暮らしていた。

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