双子を極秘出産したら、エリート外科医の容赦ない溺愛に包まれました
しかも今だって怖いのだ。

こうして会ってしまったことが白河大介にバレたら、彼の子を勝手に産んだことを知られたら、どうなってしまうのだろうと怯えている。

さらにいえば、晃介に"あなたを信じられなかったのだ"と告げて失望されてしまうのも、なにもかもが怖かった。

「そうじゃないの晃介。でも、ごめんなさい……理由は、言えないの。それなのに、勝手に産んでごめんなさい。まさかこんな風に会うことになるなんて、私思わなかったから……」

「謝る必要はないんだ、葵!」

取り乱す葵の言葉を、晃介が強く遮った。立ち上がりテーブルを回り込む。

床に膝をついて椅子に手を置き、葵を見上げた。

「謝らないでくれ。出産を責めているわけじゃないんだ。あの子たちを産んでくれたこと、俺は感謝してるよ。大変だっただろうに、よくやってくれた」

「晃介……」

目を閉じると安堵の涙が頬を伝う。

心の重石がほんの少し軽くなったような心地がした。

双子を産んだことを彼が喜んでくれたことが、ありがたかった。

「よかった」

思わず素直な言葉が葵の口から漏れてしまう。それを聞き咎めて晃介が訝しむような表情になった。
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