エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
「こういうことですから……、直接お話するのがいいと思うんです」

 提案はそれだった。

 今、この場で話してもいい。

 でも電話というのは顔が見えない。

 表情や仕草が見えないだけ、相手の気持ちは伝わりにくくなるのだ。

 そんな状況で重大な話をするのは少し不安だった。

 ちゃんと和臣の気持ちを感じたい。

 誤解なく受け取りたい。

 大切なことなのだから、間違えたりしないように。

 その提案には、すぐに答えが返ってきた。

『ああ。梓さえ大丈夫なら、それがいいと思う』

 言われたことには少し申し訳なくなった。

 前回訪ねてきてくれたとき、そりゃああれほど唐突なことだったのだから、すぐに落ち着いて話せるはずはなかったけれど、あのときの自分はだいぶ酷い様子だった。

 だから、仕切り直しと言えるだろう。
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