エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
 和臣の仕事についても、和に説明していた。

 和が今、言ったように「パパはおまわりさんなんだ」という具合である。

 本当はSPという役職なので、和のイメージする『おまわりさん』とは少し違うのだが、警察官に変わりはないし、子どもにはそのほうがわかりやすい。

 梓のほうは、流石にもっと詳しく聞いていた。

 SPとして、政府の要人警護をしているそうだ。

 それだけでも驚いてしまったのに、和臣はもう階級で言うなら警視。

 キャリア組の中でも出世が早いほうだと聞いていた。

 ただ、警護する人物は今のところ固定ではないため、遠出や、重要な移動で多くの警護が必要なときに駆り出されるのだと話していた。

 固定で警護に就くのはさらに上の階級や立場のSPだそうだ。

 つまり、和臣はSPという立場では中堅くらいなのだろうな、と梓は察しておいた。

 それでもまだ三十代になったばかりの年齢では、快挙だ。

 そういう仕事の面でも、妻として誇りに思ってしまった。

 つまり、その職と立場のために、このマンション……超・高層ではないけれど、三十階を越す、まだ築浅のタワーマンションに住めるくらいには経済力もあるわけだ。
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