エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
「ただいまぁ」

 玄関のドアを開けて、元気に挨拶をした和は家に上がる。

「和、コートを先に脱ごうね。シュッシュしよう」

 コートは家族全員、玄関で脱ぐことに決めていた。

 和ももう身に着いているので、いいお返事をして、自分でボタンを外しはじめる。

 服を脱ぎ着することもすっかり上手になった。

 今では大きなボタンのコートくらいなら苦労もせず、一人で着たり脱いだりできる。

「お風邪のばいきん、いなくなっちゃえー!」

 小さなコートを受け取り、梓が除菌スプレーをシュッシュッと噴き掛けると、和は楽しそうに声を上げる。

 風邪予防のこの習慣とスプレーだが、こうして楽しいことにしてしまうことにしたのだ。

 コートも脱いだ和は先に家の中へ入っていき、今度は手を洗うために洗面所へ向かったようだ。

 洗面所には踏み台があるから、手洗いは一人で大丈夫だ。

 梓は今度、自分もコートを脱いで、スプレーを噴き掛けた。そうしてから和を追う。
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