エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
「今日ねぇ、目玉焼きがいい! パパに食べてもらいたい!」

 リビングに入るなり、和はそうおねだりしてきた。

 好奇心やテンションが盛り上がっているときに、家でしてみるのもいいかもしれない。

 そう思った梓は「そうしよっか」と受け入れた。

 話しながら和の幼稚園バッグを広げて、お弁当や水筒を回収して、ハンカチなど洗うものも出して……。

 そんなことをしているときだった。

 梓のスマホが音を立てる。

 バッグにまだ入れたままだったスマホが発するその音は、電話の着信音だった。

「ママぁ、お電話だよー」

 もう音の種類もわかっている和が言い、梓は「そうだね」と言いながら急いでバッグを開けて、スマホを出した。

 スマホに出ていたのは和臣の名前だった。

 ちょっとどきっとする。

 この時間、夕方なんて頃に和臣がかけてくることはあまりない。

 早く帰ることになれたか、もしくは逆……。

 前者であってほしい、と思いながら、梓は応答ボタンをタップした。
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