エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
 まったく違うことを言った和臣。

 梓は一瞬、ぼうっとした。


 新しく……。
 最初から、作ろうということだろうか?
 過去にあったことを別のこととして?


 すぐに返事をするどころではなかった。

 まず意味をしっかり考えたい。

 混乱とは少し違うが、予想外の内容すぎて、梓はどう答えていいのかわからなくなってしまう。

「押しつけだとは思う。梓が嫌だったら無理にとは言わない。だが俺はこれで終わりにしたくない」

 和臣の声はもう、戸惑ってもためらってもいなかった。

 はっきりした声で、梓をしっかり見据えて、言っている。

 梓はまるでその声と視線に射貫かれたように、ただそれを受け止めるしかなかった。
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