【短編】悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
こちらの話は聞かないのに、自分の質問に答えろとは本当に身勝手な男だ。だけど、確かに以前付き合っていたDV男がこんな感じだった。私の真後ろに立つフレッドの殺気を感じ取ったのか、少しだけ王太子殿下は浮かせた腰をソファーに下ろした。
「では僭越ながら申し上げます。私は王家への忠誠と家門のためを思い、王太子殿下と婚約を結んでおりました。政略的な婚約でしたが、確かに愛はございました」
「そうだろう! ならなぜ……!」
「それは、王太子殿下がご進言差し上げても聞き入れず、数多の令嬢たちと浮気されたからです」
本当にユーリエスはこんな男のどこがよかったのか。見た目しかいいところがない。DV気質で浮気性なんて、いくら王太子でもごめんだ。
それに王太子妃なんてやったら、タラのプロを極めるどころではなくなる。絶対になにがなんでも避けなければならない案件だ。
「あんなものは遊びに過ぎないとわかっているだろう! 将来はお前が私の妻になるのだから、ゆったりと構えていればいいのだ!」
「……いえ、私はそれほど寛容にはなれません。度重なる裏切りですっかり心が枯れ果てたのです」
「だったら、これから存分に愛を注いでやるから戻ってくるのだ!」
「では僭越ながら申し上げます。私は王家への忠誠と家門のためを思い、王太子殿下と婚約を結んでおりました。政略的な婚約でしたが、確かに愛はございました」
「そうだろう! ならなぜ……!」
「それは、王太子殿下がご進言差し上げても聞き入れず、数多の令嬢たちと浮気されたからです」
本当にユーリエスはこんな男のどこがよかったのか。見た目しかいいところがない。DV気質で浮気性なんて、いくら王太子でもごめんだ。
それに王太子妃なんてやったら、タラのプロを極めるどころではなくなる。絶対になにがなんでも避けなければならない案件だ。
「あんなものは遊びに過ぎないとわかっているだろう! 将来はお前が私の妻になるのだから、ゆったりと構えていればいいのだ!」
「……いえ、私はそれほど寛容にはなれません。度重なる裏切りですっかり心が枯れ果てたのです」
「だったら、これから存分に愛を注いでやるから戻ってくるのだ!」