【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
「オリバー、見てちょうだい!なんて可愛らしいのかしら。お人形さんみたいだわ……!」

「…………!?」

「こんなに可愛いいのなら、やっぱり何着かドレスやプレゼントを持ってくるべきだったわ!ニナ、どうして言ってくれないのよ~!」

「王妃殿下がこうなると思っていたからです!カトリーナ様がびっくりしてしまうので言いませんでした」

「さすがニナねぇ。だけどわたくしったら気になって気になって、わたくしここまで来ちゃったのよ?クラレンスも全然王都に来てくれなくて心配で」


カトリーナは王妃の豊満な胸に顔が埋まるというはじめての経験をしながら、されるがままだった。
クラレンスに怒られないように見回りの時間を狙ってオリバーを連れてきて様子を見に来たらしい。


「──母上ッ!」

「あら、クラレンス」

「嫌な予感がしたんだ。今すぐにカトリーナを離してくれ」

「だめよ!今からニナと女同士でお茶をするんだもの。それにしてもここは普段は寒いけれど、この季節は過ごしやすくていいわね。涼しいわ~」

「勝手なことをしないでください」

「クラレンス、わたくしは心配していたのよ?十二歳であなたが王都を出て行ってから心配しなかった日はないわ!それにベル公爵に変な噂まで流させて……それがこんな可愛らしい子と愛を育んでいるなんて、わたくしはそれが心から嬉しいのよ」
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