【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
「嘘よ!シャルル様が投げたのを見たわ!」

「わたくし達が証人です!間違いなくシャルル様がアリーリエ様にグラスを投げたのよ」

「皆様、ひどいですわっ!わたくし、わざとじゃないのに!」

「……話は後で聞く。今はアリーリエが心配だ。立てるかい?アリーリエ」

「オリバー殿下のお手を煩わせるわけには……!」

「アリー、今はそんなことを言っている場合ではないだろう!?」


オリバーはアリーリエをお姫様のように抱え上げると会場を颯爽と去っていった。

アリーリエの取り巻きの令嬢達の怒りのこもった視線がシャルルの背に突き刺さる。
シャルルは肩を揺らして泣いているフリをする。
自分がやったわけではないと周囲にアピールしながらも唇を噛んでいた。

この後のことを考えると憂鬱で仕方ない。
何人かの令息達がシャルルを心配してくれたが、シャルルを利用してサシャバル伯爵家の後継になろうと目論んでいる悪どい奴らばかりだ。
しかしコイツらを利用して周囲の同情を引いて、なんとかこの場を乗り切った。
< 134 / 218 >

この作品をシェア

pagetop