【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
「カトリーナはどれがいい?」

「わ、私ですか?」

「好きなものを何着が選んでくれ。今後のために他の色も用意してくれ」

「ぁ……えっと」


再びカトリーナに注目が集まり、緊張から顔が真っ赤になっていく。
それに気づいたクラレンスはカトリーナに寄り添い、優しく言葉をかけてくれた。

肌触りがよく、キラキラしている美しい生地を見てカトリーナは戸惑うばかりだ。
結局、遠慮する間もなく質問に答えていき、あれよあれよという間にドレスが決まっていく。


「今度はオーダーがいいな」

「そうですね」

「あ、あの。私はそんな立場では……!」

「関係ない。俺がそうしたいと思ったんだ」


クラレンスはそう言ってカトリーナの頭を撫でた。
結局、カトリーナの服を大量に購入した。
紅茶を飲んでいたトーマスが「さて、俺の出番かな」と言って遠い目をしながら立ち上がると、大量の箱を持ち上げている。
どうやらトーマスは、この時のために休憩していたようだ。
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