【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
シャルルは父に掴みかかる勢いで問いかけようとしてテーブルにある資料が目に入った。
そこにはシャルルと母の悪口がこれでもかと書かれていた。


「なによ、これ……?」

「これはカトリーナやアリーリエに関しての調書だそうだ。辞めていった侍女達がお前達の行いを全て暴露したんだ……!」

「え……?どういう、こと」

「カトリーナに関する権利を全て受け渡せと……っ!でなければっ、今すぐに」


ぐちゃぐちゃと髪をかき乱す父の震える声が耳に届く。
シャルルはすぐに縋るように母を見た。


「お母様っ!」

「どうなるっていうのよ……!そんなのは侯爵家に……っ」

「相手はベル公爵家と王家だぞ!?どう考えたって敵うわけないだろう!?」

「そんなの嘘よ……」

「嘘ではない。カトリーナはクラレンス殿下の婚約者となり、うちとの関係を断ち切る。それだけだ」

「カトリーナが、クラレンス殿下の……婚約者に?」

「ああ……カトリーナはジベル伯爵家の養子となる。同時にベル公爵の娘、アリーリエ嬢とオリバー殿下の婚約も発表されることになった」
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