【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
シャルルは自分の耳を疑った。母が慌てて父に問いかける。
「そ、そんなの許されるわけないでしょう!?シャルルはどうなるのよ!?」
「どうもこうもないっ!もうシャルルの心配をしている場合などではないんだ!お前達のせいでサシャバル伯爵家は終わったも同然だ!どうしてくれるっ」
「あなたがもっとしっかり動いてくれたらこんなことにはっ」
「もう終わりだ。荷物をまとめる準備をしておけ」
「……なんですって!?嫌よっ」
「もうそんな段階ではないんだ!我々は引くしかないっ」
「どうにかしてよ!」
「無理に決まっているだろう?我々は全てを失ったんだよ!」
目の前で激しい口論が繰り広げられている。
しかし、シャルルはそんな現実を受け入れられずにいた。
ただひとつだけわかったのはカトリーナに負けた、という事実だけだった。