【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
今までシャルルがオリバーの婚約者を狙っていたのも得られるものが大きいからだ。
シャルルは全て失ってしまう。
それだけは絶対に防がなければならない。

もうアリーリエなどどうでもいい。
カトリーナは……カトリーナだけはシャルルよりも幸せになることだけは絶対に許されない。

父は大量の酒瓶を持ってフラフラと歩きながら書斎にこもってしまった。
シャルルは放心状態で何かをブツブツと呟いている母に声をかける。


「ねぇ……お母様」

「……」

「あの女を消せばいいんじゃない?そしたらわたくしが身代わりになれるわ!クラレンス殿下の元に嫁げるわよね?」

「あの女を、消す……」


母は一瞬だけ表情を強張らせたが、すぐに真っ赤な唇を歪めた。


「…………そうね。そうしましょう」

「わたくしにいい考えがあるの……!」

「聞かせてちょうだい」


この日、深夜まで蝋燭の明かりは灯り続けた。



(シャルルside)
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