【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
それに加えて自分の不貞行為のせいでカトリーナが生まれたことでサシャバル伯爵は随分と肩身の狭い思いをしている。
そんな影響から伯爵と夫人の間には二人目の子供を授かることはなかった。
カトリーナのこともあり、誓約書を書かされてもし二度目にこのようなことが起これば夫人の生家に全ての権利を渡さなければならないのだと侍女達が楽しそうに噂しているのを聞いたことがあった。

今はサシャバル伯爵家はなんとか立て直したが、当時は借金まみれ。
侯爵家から多額の援助を受けておりサシャバル伯爵は従うしかなかった。
他で子供を作ることもできずに板挟み状態。
遠縁から男児の養子を取ろうとしても、夫人とシャルルが反対したため、何一つ思い通りにならないことにサシャバル伯爵は大きな不満を感じていた。
サシャバル伯爵夫人とシャルルはやりたい放題というわけだ。


「コイツにシャルルのお下がりのマナー本を渡してちょうだい。期限の一カ月で全てを覚えるのよ?でなければ、キツイ罰を与えるから」

「…………っ」
< 23 / 218 >

この作品をシェア

pagetop