【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
厚着をしている御者の手を借りながら小さな階段を上がり、カトリーナは生まれて初めて馬車に乗る。
不安しかないけれど、この邸にいるよりずっといい……そう思うことにした。
ふと、窓の外を見るとシャルルは満面の笑みを浮かべながらカトリーナを送り出している。
馬車が出発したことに安堵のため息を吐いた後に目を閉じた。
そのままどのくらい眠っていたのだろうか。
久しぶりに感じる安心感と疲労が積み重なっていたことで寝過ごしてしまったようだ。
肌寒さにカトリーナは腕を擦る。
あとどのくらいで着くのだろうと、窓に目を向けるとガラスが曇っていて外が見えない。
長年の水仕事のせいで傷だらけになった手で曇った窓を擦る。
そのままカトリーナは外の景色に魅入られたように眺めていた。
(…………綺麗)
次々に移り変わる景色に初めてカトリーナの心に色が差し込んだ。
この後に呪い殺されるのだとしても、死ぬ前にこの景色を見られてよかったと思えた。
不安しかないけれど、この邸にいるよりずっといい……そう思うことにした。
ふと、窓の外を見るとシャルルは満面の笑みを浮かべながらカトリーナを送り出している。
馬車が出発したことに安堵のため息を吐いた後に目を閉じた。
そのままどのくらい眠っていたのだろうか。
久しぶりに感じる安心感と疲労が積み重なっていたことで寝過ごしてしまったようだ。
肌寒さにカトリーナは腕を擦る。
あとどのくらいで着くのだろうと、窓に目を向けるとガラスが曇っていて外が見えない。
長年の水仕事のせいで傷だらけになった手で曇った窓を擦る。
そのままカトリーナは外の景色に魅入られたように眺めていた。
(…………綺麗)
次々に移り変わる景色に初めてカトリーナの心に色が差し込んだ。
この後に呪い殺されるのだとしても、死ぬ前にこの景色を見られてよかったと思えた。