【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
カトリーナは無難に門の前で待つことを選択した。
こんな時、世間知らずの自分が嫌になる。
息を吐きながら手のひらを温めていた。白い絨毯を足で踏んで感触を確かめていた。
周囲をキョロキョロと見回して赤くなった指に息を吐きかける。
一向に誰も出てこない邸を見上げながらボーっとしていた。
空はグレーに染まって暗くなっていく。
どれだけそうやっていたのだろうか。
「おや……?」
扉から光が漏れたことにも気づかずに、カトリーナはその景色を見ていた。
「まさか……サシャバル伯爵家のシャルル、様でしょうか?」
「ぁ……」
カトリーナは震える唇を開いた。
白髪を綺麗にまとめている優しい目をした初老の男性が傘をさしながらこちらに駆け寄ってくる。
しかし思ったように声が出ずに、カトリーナは乾いた唇を閉じた。
「こんな雪の中で待っていらしたのですか?ああ、肩に雪が積もっておりますね。気づかなくて申し訳ございません!どうぞ中にお入りください……!」
「……っ」
こんな時、世間知らずの自分が嫌になる。
息を吐きながら手のひらを温めていた。白い絨毯を足で踏んで感触を確かめていた。
周囲をキョロキョロと見回して赤くなった指に息を吐きかける。
一向に誰も出てこない邸を見上げながらボーっとしていた。
空はグレーに染まって暗くなっていく。
どれだけそうやっていたのだろうか。
「おや……?」
扉から光が漏れたことにも気づかずに、カトリーナはその景色を見ていた。
「まさか……サシャバル伯爵家のシャルル、様でしょうか?」
「ぁ……」
カトリーナは震える唇を開いた。
白髪を綺麗にまとめている優しい目をした初老の男性が傘をさしながらこちらに駆け寄ってくる。
しかし思ったように声が出ずに、カトリーナは乾いた唇を閉じた。
「こんな雪の中で待っていらしたのですか?ああ、肩に雪が積もっておりますね。気づかなくて申し訳ございません!どうぞ中にお入りください……!」
「……っ」