【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
食事はするのものの胃が小さいのか少量しか口にしない。
それには驚きで、なんとかカトリーナに食べられるものをと料理人達と共にメニューを考えているニナ。
ゴーンもカトリーナを娘のように心配しており、クラレンスに「ああしてはどうか」「こうしたらいいのでは」と提案してくる。

クラレンスもカトリーナが気になって仕方なかった。
ましてや追い出すなんてありえない。
カトリーナを見ていると雪のように触れたら溶けてしまいそうに儚い存在だと思っていた。
仕事をしている間もカトリーナのことで頭がいっぱいになる。
常識があるなかないのか、カトリーナの行動は予測不可能だ。

(今までどんな生活をすれば、ああなるというのだ)

恐らくクラレンスが想像を絶するような生活を送っていたに違いない。
しかしカトリーナに聞こうとしても、怯えた様に肩をすくめて口を噤んで小さく震えるばかり。

カトリーナの言葉や行動から想像からして、カトリーナはろくな食べ物も食べさせてもらえずに、ずっと伯爵邸で朝から晩まで働かされていたのではないかという結果に至った。
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