【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
フランチェスカよりもずっと煌びやかなドレスを着ていて、キラキラと大振りなアクセサリーに、クルクルと巻いた髪、色とりどりのドレスは絵本で見ていたお姫様のようだ。
横に並ぶことが恥ずかしいと思い、父の手を引いてフランチェスカは端の方へと向かった。あんなにも嬉しかったはずのドレスは周囲と比べてしまえばドレスとも言えないものだった。
父から「ごめんな……フランチェスカ」と言われてフランチェスカは咄嗟に笑顔を作り、首を横に大きく振った。


「思ったよりも大きな会場だったから驚いてしまって! だからなんでもないの」

「……フランチェスカ」


父を悲しませたくはない。そんな思いからフランチェスカはずっと笑みを作って、父を心配させないようにしていた。そして高位貴族達から名前を呼ばれていき、順番に魔法陣から聖獣が現れていくのを柱の影から見ていた。

(ビビとリリーより、ずっと大きいのね……!)

フランチェスカが目を輝かせながら聖獣達を見つめていると、ふと令嬢達が頬を赤らめて見ている先に、美しい少年が座りながら契約の儀を見ていた。
アイスグレーの髪に透き通ったスカイブルーの瞳に釘付けになっていた。
フランチェスカは大興奮で少年を眺めていた。

(……本物の王子様みたい)
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