【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「皆様、ごきげんよう」


フランチェスカの予想に反してキャシディは柔らかい笑顔を浮かべながら門の前でフランチェスカ達を出迎えた。
それには緊張していた他の令嬢達はホッと息を吐き出しているようだ。
しかしフランチェスカだけは警戒を崩さなかった。
こうやって相手の心に入り込んで味方のフリをしつつ、手のひらを返したように裏切るやり方を知っている。
首にはキャシディの聖獣、白蛇のマレーの姿があった。
赤い瞳がこちらを向いて舌が見えた瞬間に、フランチェスカはゾワリと鳥肌が立った。
シュネーも違和感を感じ取ったのかフランチェスカの腕に爪を立てながら耳をピンと立てている。


「来てくださってありがとう。急にごめんなさいね……いつもと違う方達とお茶をしてみたくて誘ってみたのだけれど、迷惑だったかしら?」


キャシディの言葉に笑みを浮かべながら首を横に振る。
オルランド公爵家と繋がりを持てるならば普通ならば喜ぶべきことだろう。
多少の悪い噂など権力を前にすれば気にならないはずだ。
お茶会はフランチェスカの予想に反して和やかな雰囲気で進んで行った。
聖獣達も集まって親しくしているようだ。
その中にはマレーも含まれている。
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