【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
しかしシュネーだけは以前と同じようにフランチェスカの膝の上に座っていて動こうとはしない。
フランチェスカの思い込みかもしれないが、前の時もキャシディにシュネーと離れるように言われたことを思い出していた。
だが、今度はシュネーを守るためにも離れないようにしようと思った。


「あらあら、あなたの聖獣は随分と甘えん坊なのね」


キャシディは目を細めながらこちらを見ている。
シュネーは丸まってキャシディに背を向けている。
それを見た令嬢達はクスリとフランチェスカとシュネーを見てクスクスと笑っている。


「はい。シュネーは大切なパートナーですから」


フランチェスカは笑顔で答えた。
馬鹿にされても、嫌味も言われてもなんのその。
以前の経験で躱し方は心得ている。
何度かレオナルドの名前が出たがその後も特に気になるような出来事もなく、何事もなくお茶会が終わる。
フランチェスカはホッと息を吐き出した。令嬢達も聖獣達も楽しそうに馬車に戻っていく。

(よかった。何事もなく終わったわ……でも)

そう思っていたが薄っすらと何か気配を感じていた。フランチェスカもキャシディに挨拶をして去ろうとした時だった。
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