【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
神獣のグレイシャーが潰れたら魔獣が国に入り込み、大変なことになってしまうことはキャシディにもわかっていた。
しかしそんな些細なことはキャシディにとって、どうでもよかった。
ただレオナルドを手に入れること。それがキャシディの目的なのだから。
何故かレオナルドの態度も年々変わっていっているような気がした。

三年の月日をかけて、やっとグレイシャーに変化が訪れた。

(わたくしを受け入れてくれない神獣なんていらない。消えてしまえばいいのよ)

次第に力を失い、元気をなくしていくグレイシャーを見てキャシディは笑みを深めた。

グレイシャーが病に伏せっているという理由で城に入ることはできなくなった。
しかしキャシディは週に一度程、登城する父にグレイシャーの様子を窺う。
グレイシャーが完全にマレーの力によって潰されるまでは安心できない。
予想外だったのはロドアルード国王は焦ったのか、グレイシャーの体調が悪くなった原因はレオナルドに婚約者がいないせいだと決め込んだことだ。

(こんなことをしたって無駄なのに……馬鹿ね)

城ではレオナルドを令嬢達と引き合わせるパーティーが行われていた。
< 190 / 235 >

この作品をシェア

pagetop