【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます

人も聖獣も近寄れないようにグレイシャーが守っている。
マレーを近づけることも、キャシディも近づくこともできなかった。
隠されれば隠されるほどに知りたくなる。
しかしまるでこちらの手の内を読むかのように動いてくる。
キャシディに苛立ちと共に焦りが滲む。

嫌な予感をヒシヒシと感じていた。
父にその女性に会わせてもらうように頼むも、全て失敗に終わる。
そしてついにはレオナルドがその女性と結婚しようとしていることを知り衝撃を受けた。
そして王家主催の舞踏会でレオナルドとその女性のお披露目が行われると父に聞いてキャシディは愕然とした。
女神ロドアルードの生まれ変わりとまで囁かれるその女性とレオナルドが愛し合うなどあってはならないことだ。


「ありえない、ありえないわっ、ありえないでしょうっ……!」


キャシディは部屋で髪をかき乱して、手当たり次第に部屋のものを投げつけていた。ぐちゃぐちゃになった部屋でマレーを掴んでから睨めつけた。


「マレー、今すぐにどうにかしてよ……っ!」

『…………』

「このままだとレオナルド殿下が取られてしまうっ……その女を消して!今すぐにわたくしの前から消しなさい!どんなことをしてもいいわ。こんなこと、絶対に認めないんだから」

マレーを掴む手に力が入る。


『ナニヲギセイニシテモ、イイノカ?』

「わたくしの持っているものなら何だってあげるっ!だからその女を消して!」
< 196 / 235 >

この作品をシェア

pagetop