【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
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舞踏会当日、フランチェスカは鏡の前でミルクティー色の髪をヤナに綺麗に整えてもらっていた。
化粧を施してテキパキ準備を進めていく。
フランチェスカの強張った表情が鏡に映る。
壁に掛けてある。

スカイブルーとディープブルーの生地が折り重なった美しいドレスはフランチェスカのために用意してくれた。
キラキラと細かい石が埋め込まれており、ライトが当たると無数の星のように光り輝く。

鏡に映るピンク色の瞳は緊張からゆらゆらと揺れていた。
コルセットを締め終わりドレスを着たフランチェスカはそっと息を吐き出した。
再び椅子に腰掛けて、ヤナが髪を整えながら「フランチェスカお嬢様、いざとなったらヤナとポールが体を張ってお守りしますから!」とフランチェスカを元気付けようとしてくれている。

シュネーはそんなフランチェスカの心情を察しているのか、フランチェスカにピッタリとくっついていた。
フランチェスカはシュネーを抱え上げて膝上に乗せてから頬を寄せて、ふわふわの毛に埋もれながら緊張をほぐしていた。

今日の舞踏会でキャシディとマレーがどう動くかわからないが、フランチェスカはシュネーをマレーから守らなければならない。
念のため、シュネーはマレーの影響を受けないように別室でマラキとベネットと共に待機してもらうことになっている。
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