【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
マレーの目の色のような真っ赤なドレス。
何重も重なったフリルのスカートは豪華な金色の装飾が施されている。
マレーはいつものようにキャシディの首に巻きついている。
いつも通り笑っているように見えてフランチェスカを殺気のこもった鋭い視線を感じていた。

フランチェスカの手のひらにはじんわりと汗が滲む。
しかしレオナルドはフランチェスカを気遣うようにエスコートをしている。
ふと、顔を上げるとフランチェスカを安心させるように微笑んでいる。
レオナルドの柔らかい笑顔とフランチェスカを見る優しい表情を見て、会場にいた貴族達は拍手を送る。
フランチェスカとレオナルドが壇上に上がるとグレイシャーがフランチェスカに寄り添うように座った。


「レオナルド殿下の表情を見れば、ラン様を心から愛していることが伝わってきますな」

「グレイシャー様にもあんなにラン様を気に入られていらっしゃる。これで我が国も安泰ですな」

「お似合いのふたりですわね」


平民だと噂されていたランが優雅に振る舞っていることを不思議に思ってい、一部の令嬢達はコソコソと何かを話しているようだフランチェスカはにっこりと笑みを浮かべていた。
そしてロドアルード国王からレオナルドとランの婚約が発表される。
お祝いムードの会場に怒りに満ちた声が響く。
それはオルランド公爵だった。
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