【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
マレーが威嚇するように口を開くと、黒い刃が次々とレオナルドを襲う。
剣で防御するものの、レオナルドの腕が傷ついていく。
見ていられずにフランチェスカがレオナルドの元に行こうとするがグレイシャーがここにいろと言わんばかりに鼻でフランチェスカの体を押した。


「フランチェスカ……!マラキとベネットが大変なんだ!」

「コルビン殿下!?どうしてここに?」

「舞踏会の会場に行こうとしたら、マラキとシュネーとベネットを見つけて……!いつものように話していたら突然、マラキとベネットが苦しみ出したんだっ」


シュネーを抱えて瞳に涙を浮かべていたコルビンがこちらにやってくる。
マラキ、シュネーとベネットは別室で待機していたはずだった。
シュネーはコルビンの腕から降りてフランチェスカの元に走ってきて胸に飛び込んでくる。


「この状況は、一体……どうしてこんなことに」


コルビンは舞踏会の会場を見て唖然としている。
賑やかだった舞踏会は嘘のように静まり返っている。
皆が倒れており目を覚ますことはない。
グレイシャーはシュネーとコルビンが来たことを確認してからフランチェスカの側を離れてレオナルドの元へ加勢しに向かったようだ。
フランチェスカがマレーと戦うレオナルドとグレイシャーを見つめていると、後からパタリと倒れる音が聞こえた。
フランチェスカが振り向くとコルビンも倒れている。
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