【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「コルビン殿下……!?コルビン殿下、しっかりしてください……!」
コルビンが倒れてしまい、フランチェスカの瞳には涙が浮かぶ。別室にいるマラキもベネット心配だった。
フランチェスカがいくら肩を揺らしても誰も返事を返すことはない。
ロドアルード国王はなんとか意識を保っているようだが、頭に手を当てて辛そうだ。
王妃も椅子にもたれるようにして聖獣と共に意識を失っている。
この会場で意識を保っているのはフランチェスカとレオナルドや国王くらいだった。
シュネーもグレイシャー同様にキャシディとマレーを見て唸っている。
こうしてシュネーが敵意を剥き出しにするのははじめてだった。
(どうして、こんなことに……!)
レオナルドとグレイシャーはマレーと戦いつつも、黒い煙を吸い込むと息苦しそうに咳き込んでいる。
フランチェスカはこの霧だけでもどうにかできればと思った。
そしてフランチェスカとシュネーの力ならばこの霧を晴らせるのではないかという確信があった。
「シュネー!」
『アンッ』