【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
シュネーを抱きながらフランチェスカは目を閉じる。
この黒い煙を晴らすイメージで力を込めると金色の光がキラキラ降り注いだ。
金色の光が黒い煙に触れると煙はスッと消えていく。


「息がしやすい。この力は……フランチェスカとシュネーが?」

『この力は……!』
 

マレーがピタリと止まってフランチェスカとシュネーを見つめた。
フランチェスカが瞼を開くとキャシディの怒鳴り声が響く。
その顔は以前のキャシディとは違って荒々しく別人のようだ。


「──マレーッ、どうしてまだあの女だけが生きてるのよ。今すぐに消して!早くしなさいよっ!」

『……チッ』

「この役立たずっ!さっさとあの女を……っ」

『うるさい。お前はもう用済みだ』

「は……?」

『馬鹿なやつだ』


キャシディの目の前に影が落ちる。
マレーが大きな口を開いたのがスローモーションのように見えた。


「キャシディ様……っ!」


フランチェスカがそう叫んだ時にはもう手遅れだった。
キャシディは一瞬でマレーに丸呑みされてしまう。
フランチェスカは口元を押さえた。
それにはレオナルドも絶句していた。
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