【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「シュネーッ!シュネー大丈夫なのっ!?」

くったりと体の力が抜けたシュネーを見たフランチェスカは慌てて声を掛けた。


「寝てる……?」


寝息を立てているシュネーを見て、フランチェスカはその場に崩れ落ちた。
フランチェスカも確かにレオナルドが致命傷を負ったのをこの目で見ていた。
しかしシュネーの力で回復したのだ。
そして会場にいた貴族達と聖獣を瞬く間に治してしまった。
フランチェスカは信じられない気持ちでシュネーを見ていた。


「これがシュネーの力、なの……?」

『ああ、そうだ。全盛期はもっとすごかったぞ』

「え……?グ、グレイシャー!?」


突然、グレイシャーから声が聞こえてフランチェスカは驚きから目を剥いた。
どうやらシュネーの力で本来の力を少しだけ取り戻したのだとグレイシャーは語った。
そして以前もマレーと呼ばれる大蛇……力が強い魔獣と戦い神獣フラムは力尽きて消えてしまった。
そして何百年経ちシュネーとして蘇ったのだと教えてくれた。


『この時をずっと心待ちにしていた。我が半身に再び会えたこと嬉しく思う。戻れたのはフランチェスカのおかげだ』

「わたくしの……?」

『シュネーとの信頼関係や愛情が彼女を少しの間ではあれどあの姿へと戻せたのだ。だがそれも一時的。記憶もなくしシュネーとして徐々に力を取り戻すしかあるまい。あの姿へ戻るにはまだまだ時が掛かるはずだ』
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