【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「国も大切だがフランチェスカは俺にとってなくてはならない存在だ。もし俺がフランチェスカに剣を向けることになれば……」

「なれば?」

「責任を感じるだろうな。それから……」


レオナルドの続きの言葉が気になり待っていると、レオナルドがにっこりと笑みを浮かべる。
形のいい唇が弧を描いているのを見て何を言うつもりなのだろうと思っていると……。


「君をひとりにはしない。俺も一緒に逝こう」

「……!?」

「言っただろう? 俺はフランチェスカを愛している。なくてはならない存在なんだ」

「で、でも……」

「もし君がそうなってしまったらフランチェスカを守れなかった俺の責任だな」


レオナルドの言葉に驚いてあんぐりと口を開けていた。


『君をひとりにはしない。俺も一緒に逝こう』
『愛してる。フランチェスカ……すまない』


レオナルドの言葉は、不思議とあの時の言葉にピタリと当てはまる。
フランチェスカが命を落とし、マレーによる力が解けた際にレオナルドも自ら命を絶ったのではと予想していた。

(もしそうなったとしたら、グレイシャーが時を戻したのも頷けるわ)
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