【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
キャシディには申し訳ないがマレーを見ていると心が騒ついて不安な気持ちになった。
しかしキャシディにはぐらかされてしまい聞くことはてきなかった。
フランチェスカでは一瞬であるが、マレーの周囲に黒い影が見えたような気がした。

(気のせい、よね……?)

気になったフランチェスカは聞いてみようと思ったが令嬢の友人はいない。
城の侍女に聞いてみるとキャシディはマレーは『毒』を作り出すのだと聞いた。
炎魔法を使い、代々肉食獣の聖獣を従えるオルランド公爵家の中では異端だそうだ。
知らなかったとはいえキャシディには申し訳ない気持ちになった。

その後からキャシディと共にいるようになって収まっていた嫌がらせや悪女と呼ばれることが再び増えてきたように思う。
『キャシディ様、可哀想に……』
『フランチェスカ様に利用されているんですって』
『まぁ、怖い。近づいたら私達も脅されてしまうわ』
令嬢達はフランチェスカに敵意を向ける。

キャシディに相談してみると「気にすることないわ。嫉妬しているのよ」と言って軽く流されてしまう。
噂の内容も少しずつ変化していき、何故かキャシディの悪い噂は消えてフランチェスカは再び悪女といわれキャシディを陰で虐げられて利用されているとまで言われていた。
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