【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
一週間経ち、レオナルドが帰ってくる日。
グレイシャーが側からいなくなった影響なのか、ついにシュネーがフランチェスカが声を掛けても反応しないほどに衰弱してしまう。
フランチェスカはシュネーの体を綺麗にしようと水を汲みに向かった時だった。
(また黒い煙……?)
フランチェスカがその煙の後を追いかけていくと美しいドレスを纏い、優雅に歩いているキャシディの姿があった。フランチェスカが目を凝らすと黒い煙は消えていた。フランチェスカは目を擦る。
(疲れているのかしら……最近、寝不足だもの)
キャシディの雰囲気がいつもと違うような気がしたが、令嬢達と会ったことでいつもの柔らかい雰囲気に戻る。
声を掛けようとも思ったが、フランチェスカが影に隠れて様子を見ていることにした。そこでフランチェスカは初めてキャシディの裏の顔を目撃することとなる。
「キャシディ様、わたくしの聖獣が元気をなくしていて……!どんどん具合が悪くなっていくんですっ」
「私の聖獣もキャシディ様の言う通り、体調を崩しましたの!やっぱりフランチェスカ様のせいなんだわ」
「それはきっとフランチェスカ様とシュネーのせいよ」
当然のように言うキャシディに驚きを隠せなかった。