【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
(まさかキャシディ様が……? でもマレーの力は毒を作りだすことじゃ……人を操ることなんてできないわよね?)

フランチェスカの全身に冷や汗が滲む。キャシディに裏切られて、別人のようになったレオナルドがフランチェスカとシュネーを斬ったのだ。
片手で涙を拭いながら立ち上がって、そっと鏡に映る自分と手を合わせた。


「ごめんなさい、シュネー!私がもっとしっかりしていたらあなたを守れたのに……本当にごめんなさいっ」


フランチェスカの胸は今も後悔で押し潰れてしまいそうだった。
そしてフランチェスカの姿や部屋の様子を見る限りではシュネーと契約する前に戻ったことがわかる。

思い出すのは命を落とす前にフランチェスカを包み込んだ白銀の光。
あの光がなんだったのか、フランチェスカにはわからない。
けれどたったひとつわかることは、もう一度やり直すチャンスをもらえたということだった。
フランチェスカはグッと小さな手のひらを握った。

(次こそは絶対に間違えたくない……!)

あんな思いをするのはもうたくさんだった。
涙を拭いながらフランチェスカは強く決意していた。
コンコンと扉を叩く音が聞こえてフランチェスカは反射的に返事を返す。
すると正装した父がフランチェスカの部屋に入ってくる。

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