【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「レオナルド殿下……!」


フランチェスカが名前を呼ぶとレオナルドの肩がビクリと動いたのを見てフランチェスカは目を見開いた。
しかし間にキャシディが入ってしまう。
一瞬の隙をついてシュネーがフランチェスカの腕から無理矢理抜け出して襲い掛かろうとするのを見て、レオナルドが剣を振り下ろす。
フランチェスカはシュネーを守るために前に飛び出した。


「──ッ!」


レオナルドに斬られたフランチェスカはその場で倒れ込む。
その後ろでは神獣グレイシャーが悲痛な叫び声を上げた。
フランチェスカはそれでもシュネーを守ろうと手を伸ばすが、シュネーも斬られてしまったのかフランチェスカの前に倒れてしまう。
周囲はシュネーとフランチェスカが倒れたことで喜びの声で溢れていた。


「……シュ、ネー」


フランチェスカは最後の力を振り絞って、シュネーの手を握る。シュネーの体の中から黒い煙が上がっていく。
正気に戻ったのか、シュネーはフランチェスカの指をペロリと舐めた。


「ご、め……シュ、ネー……まもれ、なくて」


フランチェスカの瞳から涙が溢れ出る。視界がぼんやりと滲んだ。

(お願い……神様っ!どうかシュネーを助けてください!シュネーだけはっ)
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