【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「いいえ、助けてくださりありがとうございます。皆様の気に触るようなことをしたつもりはなかったのですが」
「そうだろな。あのようなやり方は俺も好きじゃない」
レオナルドはそう言いながらどこか遠くを見つめている。
彼が言っていた通り、ダンスが始まったのか音楽が聞こえてくる。
「レオナルド殿下は、行かなくてもいいのですか?」
「ああ……心配事があって、今はそんな気分になれないんだ」
「そうですか」
フランチェスカはすぐにグレイシャーのことだと思った。
よく見れば目元に深い隈が刻まれている。
確かにシュネーの具合が悪くなれば、婚約者を決めるための舞踏会も集中できないだろう。
レオナルドと同じようにフランチェスカもただ黙って外を眺めていた。
「君は……何も聞かないんだな」
「……え?」
「グレイシャーのことも俺のことも」
レオナルドはそう言って微笑んだ。その表情も見ていて痛々しい。
彼の苦しそうな表情を見るのは、フランチェスカがレオナルドの剣で体を貫かれた時以来だろうか。
『──フランチェスカッ!』
「そうだろな。あのようなやり方は俺も好きじゃない」
レオナルドはそう言いながらどこか遠くを見つめている。
彼が言っていた通り、ダンスが始まったのか音楽が聞こえてくる。
「レオナルド殿下は、行かなくてもいいのですか?」
「ああ……心配事があって、今はそんな気分になれないんだ」
「そうですか」
フランチェスカはすぐにグレイシャーのことだと思った。
よく見れば目元に深い隈が刻まれている。
確かにシュネーの具合が悪くなれば、婚約者を決めるための舞踏会も集中できないだろう。
レオナルドと同じようにフランチェスカもただ黙って外を眺めていた。
「君は……何も聞かないんだな」
「……え?」
「グレイシャーのことも俺のことも」
レオナルドはそう言って微笑んだ。その表情も見ていて痛々しい。
彼の苦しそうな表情を見るのは、フランチェスカがレオナルドの剣で体を貫かれた時以来だろうか。
『──フランチェスカッ!』