【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「フランチェスカ嬢はお茶会やパーティーにはあまり出席しないのだろう?」
「それは……」
「俺もフランチェスカ嬢に迷惑を掛けたくないと思った。でもこうして話してみて確信したんだ」
彼の顔が目の前にあり、フランチェスカは驚きから体を硬くした。
レオナルドのゴツゴツとした手のひらがフランチェスカの頬をそっと撫でる。
「フランチェスカ嬢、俺は君のことが気になって仕方ないようだ」
「レオナルド、殿下……?」
「こんな気持ちになったのは初めてなんだ」
空と同じ美しいスカイブルーの瞳はフランチェスカを離さない。
どう返答すればいいかわからずに戸惑っているとレオナルドは更に言葉を続けた。
「君のことをもっと教えてくれないか?」
その言葉にフランチェスカの心臓がドキリと跳ねた。
今まで力がバレることを恐れてレオナルドやキャシディに会うことを避けてきた。
しかしここにきてレオナルドの方から近づいてくるとは思わなかったのだ。
フランチェスカは思いもよらない状況に混乱していた。こんな時に限ってヤナの『フランチェスカお嬢様にはきっと今日、素敵な出会いがある……そんな気がします』という言葉を思い出す。